はしもと診療所
〒536-0008
大阪市城東区関目3-11-24
TEL.06-6936-8181
内科・リウマチ科・アレルギー科・リハビリテーション科・往診
 

医療情報トピックス


結核予防週間

2005年09月23日

結核は過去の病気ではありません。依然として集団発生を認めることもあり、注意しなければならない感染症のひとつです。

残念なことに私たちの住む大阪市は結核の罹患率、死亡率ともに全国平均を大きく上回っています。平成16年には市内で1625人の患者が新たに発生し、大阪市の結核登録患者数は3778人に及んでいます。今年の7月だけをみても、全国の新規登録結核患者数2484人のうち142人が大阪市の患者です。東京都全体でも337人ですから、いかに大阪市内に結核患者が多いかがわかります。

病気に対しての認識の低さが結核蔓延を助長していると考えられ、厚生労働省は平成11年に結核緊急事態宣言を発表しました。

また、結核に関する正しい知識ならびに予防意識を高めるために9月24日から9月30日は結核予防週間とされ、各医療機関などでポスター掲示などが行われます。

結核菌は大きさが直径0.2から0.6μm、長さ1から4μmの細長い菌です(1μmは1000分の1mmです)。

感染経路は結核菌感染者が咳、くしゃみなどをした時、菌を含む唾液や痰などが飛び散ることにより周囲の人に気道(口鼻から肺までの空気の通る道)を通じて感染するものがほとんどです。これを飛沫感染と呼びます。インフルエンザなどのようにウイルスそのものが空気中を漂いそれを吸い込むことにより感染する空気感染とは異なり、感染力はそれほど強いものではありません。患者本人、または周囲の人がマスクをするだけでもかなり感染を防ぐことができます。

そして、もし結核菌が体内に入ってしまったからといって、必ずしも結核を発症するものではありません。結核を発症するか、発症しないかは体内に入った菌の量、菌にさらされた期間の長さ、そして菌が進入した人の免疫力などに大きく左右されます。

結核症には特徴的な症状はほとんど無く、全身症状としては発熱、倦怠感、体重減少など、そして呼吸器症状としては咳、痰など、いわゆる風邪症状にとどまることが大半です。ドラマや映画の影響もあり、結核にかかった人は血痰や喀血を認めると思い込んでいる方が多いのですが、そのようなケースはそれほど高頻度に出会うものではありません。

そのため単なる風邪かなと思っていても、咳、痰などの症状が2週間以上持続する場合には胸部レントゲン検査などを受けるべきです。医療機関で胸部レントゲン撮影は可能ですし、公的サービスとしては大阪市で無料結核検診が行われていますので保健福祉センター(城東区保健福祉センター: 06-6930-9882)に問い合わせてみるのもよいでしょう。

まずは結核は過去の病気ではなく、身近に起こりうる感染症として認識することが根絶に向けての第一歩です。自分だけでなく周囲に結核を疑うような症状の人がもしいれば検査を受けることを勧めましょう。


<< 今年はサンマが豊漁です医療情報TOPスズメバチ >>

  TOP PAGE

  ■このページについて
最近の医療で注目されていること、健康管理に有用な情報などを記しています。
下記の一覧をクリックして下さい。

2009年花粉症情報
成人のインフルエンザワクチンは2回必要?
脂質異常症
花粉症治療(特にステロイド剤の使用について)
新型インフルエンザ危機
2007年度のインフルエンザ対策の現状
百日咳
AED (自動体外式除細動器)
関節リウマチの早期診断
インフルエンザ治療薬
2007年の花粉症
乳がん検診
在宅支援診療所
腫瘍マーカー
インフルエンザの現状
BSE問題
爪水虫(爪白癬)
食中毒
ジェネリック医薬品
骨粗鬆症
最新画像検査PETの現状
抜け毛の気になる方に朗報です
インフルエンザ流行中
2006年度のスギ・ヒノキ花粉情報
インフルエンザ情報
インフルエンザ問題
エイズの現状
輸入感染症
肥満の男性は大腸がんに注意を
今年はサンマが豊漁です
結核予防週間
スズメバチ
インフルエンザワクチン
コエンザイムQ10
ウエストのサイズ
健康診断は必要?
E型肝炎
ブタクサ花粉症
熱中症にご用心
紫外線対策を
医療情報TOP

 
 
 
はしもと診療所は大阪市城東区関目の内科・リウマチ科・アレルギー科・リハビリテーション科です。
Copyright(c)2006 Hashimoto clinic All Rights Reserved.