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医療情報トピックス


輸入感染症

2005年11月02日

世の中には外国から輸入されて嬉しいものと嬉しくないものがあります。おいしい食べ物やセンスのいい物、安くて性能の高い製品などは大歓迎です。しかし、自然界における外来動植物、また病気などは歓迎されるものではありません。日本には無い感染症で外国から国内に入り込んだものを輸入感染症といいます。

先日、日本国内で初めて西ナイル熱という感染症が確認されました。西ナイル熱はここ数年注目されている輸入感染症のひとつで、病名はアフリカのウガンダ西ナイル地区の発熱患者の血液から最初にウイルスが発見されたことに由来します。原因ウイルスは日本脳炎によく似たウイルスで蚊を介して人へ感染します。自然界では西ナイルウイルスは鳥→蚊→鳥→蚊というサイクルで感染しています。人→蚊→人という感染経路はありませんが、鳥→蚊→人という経路でウイルスが人に感染し問題になります。

その症状は風邪とほとんど違いが無いものの、高熱を呈し、場合によっては脳炎を起こし死に至ることもあります。2004年にはアメリカで流行し284人が死亡しました。同国では 長距離を移動する渡り鳥がウイルスを運び、各地の蚊にウイルスをばら撒いたために非常に広い範囲で患者が発生しました。今のところ有効な治療薬は無く、ワクチンの開発が待たれています。

今回のケースは国外で感染した人が帰国し、西ナイル熱と診断されたケースですがいつ何時病原体を持つ蚊や鳥が日本国内に侵入するかわかりません。

近年、航空輸送機関が発達し、人や物を短時間で国から国へ運ぶことが可能になりました。しかしそれに付随して病気を媒介する蚊などもごく短時間で輸送してしまうという事態になりました。それでは空港ではどのような対策を取っているのでしょうか?答えはごくシンプルなもので飛行機に同乗してきてしまった蚊を一匹ずつ網で捕まえているのが現状です。

本来蚊は日本では冬になると死んでしまいます。しかし都会では温暖化の影響、また暖かい水の流れる下水道が増えたことなどにより蚊が越冬することが確認されています。このような環境の変化により、西ナイル熱を媒介する蚊が一旦国内に侵入してしまうと病気が爆発的に広まる可能性があります。またウイルスに感染した鳥が侵入する可能性も十分にあり注意が必要です。

SARSが大問題になったのは記憶に新しいですが、のど元過ぎれば熱さは忘れるものです。海外旅行に行かれる方は蚊に刺されないように、また感染症流行情報などに注意して出かけましょう。


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