はしもと診療所
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医療情報トピックス


腫瘍マーカー

2006年09月22日

最近、国立がんセンター研究所のグループが膵臓癌の新しい腫瘍マーカーを見つけたとのことです。

膵臓癌は自覚症状に乏しく早期発見が困難で、見つかったときには手遅れということがしばしばあります。発見困難な癌の腫瘍マーカーの新発見は非常に歓迎すべきことです。

腫瘍マーカーとは腫瘍との関連性が高い生体内の物質のことです。臨床の現場では疾患の確定診断や手術後の経過観察に用いられています。

腫瘍マーカーは各疾患により異なり種類はたくさんあります。代表的なものとしては、消化管癌のCEA、前立腺癌のPSA、卵巣癌のCA125、肝臓癌のαFP、膵臓癌のCA19-9などがあります。

とすればこれらの癌を早期に発見するためには考えうる腫瘍マーカーを片っ端から検査すればよいということになるのでしょうか?答えは現時点の保健医療ではNOです。健診的な過剰医療として保険医療ではそのような医療行為は認められません。

通常、ある症状があって疾患の存在が予想される場合、検査はその疾患に的を絞って行います。そして検査は体に、また経済的に負担の少ないものから掘り下げて進めていきます。

自費医療の場合をのぞいて、可能性の低い疾患も含めた精密検査は医療費の高騰につながるため保険診療では認められないのです。しかしそのような医療は先述のように人間ドック等の自費医療の場合には可能ですし、保健医療の場合でも主治医が普段より注意深く診察を行い、早期にその疾患を疑うのであれば正当に保険診療範囲内で検査を受けられます。

要するに早期発見は本人の健康に対する意識しだい、主治医の注意力しだいということになります。しかし早期診断の手助けをしてくれる感度の高い腫瘍マーカーの発見は頼もしい限りです。

それからもう一言。誤解が多いのですが、腫瘍マーカーというものは値が基準値内であれば癌は無い、腫瘍マーカー値が上昇しているから必ず癌がある、といったものではありません。あくまでも腫瘍と関連が高いので腫瘍が存在するときに高値を示すことがある、というものです。高値であれば癌があるかも知れない、基準値内でも癌が存在しない理由にはならない、というものであることを念頭においていただきたいと思います。


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