はしもと診療所
〒536-0008
大阪市城東区関目3-11-24
TEL.06-6936-8181
内科・リウマチ科・アレルギー科・リハビリテーション科・往診
 

医療情報トピックス


インフルエンザ治療薬

2007年02月23日

今年は暖冬でインフルエンザは流行しないのではないかと考えられていましたが、暖かくなり始めた今頃になって流行が始まりました。今シーズンのワクチン接種時期には昨シーズンのようなトリインフルエンザ等の騒動も無く、予防に対する意識は高まりませんでした。そのためワクチン接種を受けた人が少なく、流行に拍車がかかっているようです。

最近インフルエンザの患者さんから質問がよく投げかけられます。最も多いのは治療薬タミフルの副作用に関する質問です。

インフルエンザ治療のためにタミフルを服用した若年者が興奮状態に陥り、マンションから転落した事故についてご存知の方は多いと思います。

現時点ではその興奮状態がタミフルの副作用によるものか、インフルエンザウイルス性脳炎等による精神症状なのかについての結論は出ていません。このような状況ではタミフル服用に警戒心を持たれるのも無理はありません。

もしタミフルに対する不信感が払拭できなければインフルエンザの治療は全く受けられないのかというと、決してそういうわけではありません。タミフルの服用以外に同効能のリレンザという吸入薬による治療法があります。

ヒトインフルエンザウイルスはヒトに感染する際、体のどの細胞においても感染増殖可能というわけではなく、気道上皮細胞に感染して増殖するという性質を持っています。タミフルは内服薬なので腸から吸収され一旦血流に乗って全身をめぐり、その後気道上皮細胞に到達し効力を発揮します。

それに対してリレンザは微細な粉末治療薬であり、吸入器を使って口から吸入することにより直接気道上皮細胞に到達し効力を発揮します。血液中への移行が少ない上に効果発現時間も早く、更に精神症状出現の報告もありません。

非常に有用な薬なのですが、使用方法が内服に比べて少し複雑ということが災いして使用頻度は少ない薬剤でした。しかし一連の事故の影響を受けて思わぬ形で脚光を浴びることとなりました。

ただし使用には年齢制限があり、5才以上の患者さんにしか使用が認められておりません。4才以下の患者さんには従来通りタミフル服用を行いることになり、保護者等による状態の観察が必要です。

一部にはタミフルやリレンザのような抗ウイルス薬を使用しなくてもインフルエンザは自然に治癒する病気であり、薬を使わない方が良い、というような意見もあります。しかしこれはあまりにも乱暴な意見だと思います。そのまま放置すれば患者さんは感染源となり、新しい患者さんを生み出すことになります。インフルエンザは合併症として肺炎や脳炎を引き起こし死に至ることもある感染症であり、また感染力も非常に強いため通常の風邪とは別物と考えなければなりません。

怖い感染症だからこそ早期に診察を受け、適切な治療を受けましょう。


<< 関節リウマチの早期診断医療情報TOP2007年の花粉症 >>

  TOP PAGE

  ■このページについて
最近の医療で注目されていること、健康管理に有用な情報などを記しています。
下記の一覧をクリックして下さい。

2009年花粉症情報
成人のインフルエンザワクチンは2回必要?
脂質異常症
花粉症治療(特にステロイド剤の使用について)
新型インフルエンザ危機
2007年度のインフルエンザ対策の現状
百日咳
AED (自動体外式除細動器)
関節リウマチの早期診断
インフルエンザ治療薬
2007年の花粉症
乳がん検診
在宅支援診療所
腫瘍マーカー
インフルエンザの現状
BSE問題
爪水虫(爪白癬)
食中毒
ジェネリック医薬品
骨粗鬆症
最新画像検査PETの現状
抜け毛の気になる方に朗報です
インフルエンザ流行中
2006年度のスギ・ヒノキ花粉情報
インフルエンザ情報
インフルエンザ問題
エイズの現状
輸入感染症
肥満の男性は大腸がんに注意を
今年はサンマが豊漁です
結核予防週間
スズメバチ
インフルエンザワクチン
コエンザイムQ10
ウエストのサイズ
健康診断は必要?
E型肝炎
ブタクサ花粉症
熱中症にご用心
紫外線対策を
医療情報TOP

 
 
 
はしもと診療所は大阪市城東区関目の内科・リウマチ科・アレルギー科・リハビリテーション科です。
Copyright(c)2006 Hashimoto clinic All Rights Reserved.