はしもと診療所
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医療情報トピックス


関節リウマチの早期診断

2007年04月15日

どのような病気も早期診断、早期治療が大切なことは言うまでもありませんが、関節リウマチは数ある疾患の中でも特に早期診断、早期治療の大切さが強調されている疾患です。発症早期に関節の炎症と破壊が急速に進行することが多く、治療が遅れると障害を受けた関節の機能回復が困難となる可能性が高いのがその理由です。

リウマチ専門医の立場から見て、不十分な診断と治療を受けている関節リウマチの患者さんが多いことは医療先進国の日本としては嘆かわしいことです。なぜ診断が遅れるのか?その理由は2つあると思われます。

まず第一に、「この検査項目が陽性だったら関節リウマチと診断する。」、という決定的な検査項目が無いことが挙げられます。

従来より、関節リウマチを疑う患者さんには、リウマトイド因子(RF)という血液検査が行われてきました。関節リウマチの患者さんの血液検査において高率に検出されることから、診断基準の1項目としても用いられ、現在も大切な検査である事に違いはありません。

しかし、その名に反して、RF陰性の患者さんもおられれば、患者さんでなくてもRF陽性の方もおられ、決定力には欠けます。臨床症状がはっきりしない場合、「RF陰性なので関節痛があるけどリウマチかどうかはっきりしませんね。」という“診断”を受けている患者さんは意外と多いものです。

RFの曖昧さが原因であることははっきりしており、「この検査が陽性ならリウマチの可能性が高い。」「この検査が陰性ならリウマチの可能性が低い。」と言える検査項目の登場が待たれていました。

そんな中、今年の4月1日から新たに抗CCP抗体という検査が保険適応になりました。完全ではありませんが、抗CCP抗体陽性の場合、リウマチの可能性がかなり高く、また、発症早期より陽性になるため、関節リウマチの早期診断に非常に有用な検査として注目されています。

早期診断が遅れる第二の理由としては、リウマチ治療薬の特性が挙げられます。

関節リウマチは自己免疫疾患であることから、治療薬として免疫を調節する、もしくは抑制する薬が使用されます。当然副作用の出現頻度も高く、できれば怖い薬を使いたくない、というのは医師、患者の共通した認識です。そこに落とし穴があります。発症早期で診断もちょっとはっきりしない、キツイ薬は怖い、ということで正確な診断を行わず、消炎鎮痛剤だけでがんばってしまっているケースはかなりあります。

消炎鎮痛剤(非ステロイド性)は関節リウマチの治療においては、あくまでも“サブ”の薬であり、極端に言えば痛みを“ごまかす”薬です。関節リウマチの治療では「痛みの緩和」と「関節機能の温存」が大切なのですが、消炎鎮痛剤は前者の役割しか果たせず、気がつけば関節が変形してしまっていた、ということにもなりかねません。

先述の抗CCP抗体の登場、そして最近ではMRIを活用した関節、骨の評価など診断技術は確実に進歩しています。心当たりのある方はより早期に適切な診断を受け、十分な治療を受けましょう。


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